~その出会い~
今から12~13年前になろうか、当時私は全く絵について知識がなく(今もさほどないのだけれど)、おおよそ、絵画といえばみんな油絵だと思っていた。
ところが、ある展覧会で さほど大きくもない(今からすれば4号か6号ぐらいだったのだろうか)中東の寺院を描いた作品に出会った。まさしく出会いでした。
作者は平山郁夫(惜しくも昨年12月に死去された。非常に残念なことで これについては、またいつか書きたいと思っています)。
天下の平山郁夫にもかかわらず 当然、当時の私は全く知らない。ただその絵が今までに見たこともない絵具が使われていた。
油絵具とはあきらかに違う、奥の方から何重にもキラキラとかがやくような、それでもって質感のある、言葉では表現できないものでした(ですから、みなさんどうか本画を一度見て下さい)。
あとから知ったのですが、これが日本画の岩絵具でした。